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Awards Ceremony 開催レポート 5(総評)

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最後に3名の審査員とオートデスク株式会社の一ノ瀬真一郎氏から、コンテストの総評とクリエイターへのメッセージが送られました。


林氏
今回は160作品が集まり、大変見ごたえのある審査でした。今は何でもできる時代なのだというのを目の当たりにしました。これから皆様がクリエイターとして、どうやってこの時代を切り抜けるのか、自分らしさを出していくかという課題に直面する時があるかと思います。その時、自分のできることを極限まで追求していくと同時に、表現の方を削ぎ落としながら創っていくことが、おそらく必要になるのではないかと感じました。一枚の絵の中から何を感じられるかと考えた時、そういうこと(削ぎ落とし)も非常に大事だと、私なりに考えました。

古谷氏
今回見た作品は、すべて素晴らしかったと思います。面白いのはそれを一度に見たことです。作者のイメージが凝縮された一枚一枚を広い部屋に並べると、埋もれるものや浮き上がるものがあるんです。非常にリアリスティックな作品や抽象的な作品、リアルでも単純なマンガでもない不思議さを醸し出す作品もありました。制作に使われたツールは共通でも、作品は本当に多様です。見比べていて、CGでしか作れないものは確かに存在すると実感しました。CGが単なる技巧ではなく新しい文化になったように感じます。その文化をぜひ発展させていっていただけたらと思います。

和田氏
今回、審査員として参加させていただいて、デジタルの世界も空気みたいになってほしいと感じました。デジタルがデジタルである(特殊なものとして認識されている)以上、そこを越えることはできません。でも今の日本のレベルを見ていると、それを越える時期が来たのではないかと思います。デジタルには、アートの領域に行くという大きな目標があり、日本のクリエイターはそれを成し得ると信じています。特に若い方々には、デジタルを鉛筆のように使いこなし、自分の本当の思いや気持ちを伝える手段としていただきたいです。それが日本の大切な文化になるような功績を期待しています。

西田 知広 氏

オートデスク株式会社一ノ瀬 真一郎氏

皆様、この度は本当にありがとうございました。このコンテストは2000年から開催しており、私達は「Vizcon(ビズコン)」と呼んでおります。今回はTBS DigiCon6さんの力を得まして、2年ぶりに開催しました。前回までのVisconは一般投票による審査でしたが、今回からは新しいVizconとして審査員制になり、業界のトップランナーの先生方に評価していただく仕組みへと変更されています。初めは建築CGパースからスタートしたVizconも、今は対象テーマが広がりました。応募総数も前回104作品だったのが今回は160作品に増え、嬉しく思っています。

今年の傾向としては、演出的でアーティスティックな見せ方を工夫された作品が多かったです。学生の方のご応募も増えました。160作品のうち40作品ほどが学生さんの作品で、しかもそのレベルが非常に高いこともわかりました。今回は受賞が10作品、入選が15作品あるのですが、複数の学生作品が入選されています。今回学生賞を初めて設けて、初めは該当作品があるだろうかという懸念もありましたが、審査員の先生方からも高評価を得た作品が多く、若い力を感じる結果となりました。

最後に改めてお礼を申し上げたいと思います。今後もクリエイターの皆様のアイデアをビジュアライズするツールとしてオートデスクを選択していただけると幸いです。本日は本当にありがとうございました。

取材・執筆:蓬莱 早苗(ほうらい さなえ)

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