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Awards Ceremony 開催レポート 3(審査員賞)

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審査員賞は、3名の審査員それぞれが特に強い印象を持った作品に贈られました。


林年男氏
審査員 林 年男 賞 【Country Morning】
伊藤 弘樹 氏

【林氏コメント】

これは他の先生方も評価されていた作品です。色を抑えた中で換気扇が2つ、それが平行ではなくパースペクティブをかけて並置しているという、非常に大胆な構図となっています。見慣れたものを大胆な構図でまとめているのが目を引きました。中央付近に赤い機器が配置されていて、これはキッチンの換気扇なのか工場の換気扇なのか、広い場所なのか狭い場所なのかと、見る側に空間を想像させるところに感銘を受けました。今後も創造に励んでください。

伊藤 弘樹 氏

【受賞者コメント】

とても良い賞をいただき非常に感謝しております。この作品は、地方の農場にあるような牛舎や馬小屋をイメージして制作しました。色々なタイプの換気扇をリサーチして、かっこいい雰囲気を出すために苦心しました。一番苦労したのは、プロペラをどの角度で止めたら自然な感じになるかという点です。光の角度を水平に近くして朝の雰囲気を出そうと、試行錯誤を繰り返しました。自分の意図した部分を評価していただきまして、飛び上がるほど嬉しいです。

Country Morning

【Country Morning】

米国の田舎にある農場のような、ゆったりとした空間をイメージした作品。光と靄で朝のさわやかな雰囲気を描写しています。
(制作;Autodesk 3ds Max)

古谷 誠章氏
審査員 古谷 誠章 賞
【My snowhouses are burning!!】
多田 朱利 氏

【古谷氏コメント】

鮮烈な印象のある作品で、CGでしか作れないと思いました。雪の家が燃えるという発想自体が現実には無いものですし、燃えたらどうなるかというイメージをこんな風に表現されたのが印象的でした。火山で言えば水蒸気爆発のようなシーンを、「こういうことになっているのかな」と見る側に想像させる喚起力があったと思います。とても素晴らしかったです。

多田 朱利 氏

【受賞者コメント】

選んでいただいて本当にありがとうございました。この作品が選ばれると思っていなかったので、とても驚いています。私は仕事で建築CGを15年ほど手掛けておりまして、ふだんの仕事ではこうした抽象的なものは作っていません。雪が燃えるというのはあり得ないのですが、雪が水となり水蒸気となって天に飛んでいくのを派手に演出できないかと思って、試行錯誤して作りました。ありがとうございました。

My snowhouses are burning!!

【My snowhouses are burning!!】

雪の家が燃えるという、現実には起こらない現象を表現した作品。雪が溶け出して水となり、天に舞い上がっていきます。
(制作:Autodesk 3ds Max、RealFlow、Maxwell)

和田 智氏
審査員 和田 智 賞 【ぼくのメカ】
諏訪 広太朗 氏

【和田氏コメント】

今回は審査を4回行なって、この作品だけが毎回私を呼んでいるように感じました。これを「ぼくのメカ」と名付けてくれた点も大きな魅力になっています。シンプルでメッセージを感じました。世の中のメカは本当に複雑で、それをCGで作ると仰々しくなりがちですが、この素朴さは作者さんの心の形なのかなと思います。賞をお贈りする一番の理由は、この作品から声が出たことです。これこそデザインのメッセージだと思います。

諏訪 広太朗 氏

【受賞者コメント】

本日は本当にありがとうございます。現在のCGは何でも難しいものを作れてしまうツールになっていて、それはそれですごいけど、シンプルに楽しそうなものを作りたいと思ってひらめいたのがブロックでした。幼い頃、僕はブロックが大好きで、こういうメカばかり作って遊んでいました。「クリエイターにとって、子どものように想像しながら創っていく気持ちが大事」だと僕は思っているので、そのメッセージが伝わったのかなと嬉しいです。

ぼくのメカ

【ぼくのメカ】

「遊びで作って楽しいもの」をコンセプトに、ブロックを題材として制作した作品。作者が幼い頃、実際に作ったメカがモデルになっています。
(制作;Autodesk Maya、、mental ray)

取材・執筆:蓬莱 早苗(ほうらい さなえ)

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