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イアリン・ジャパンは、初代デジコン6チャンピオンである、笠島氏がチェコ時代に在籍した、イアリン・モーションアート(本社:プラハ)のアジア地域担当として、氏が2010年2月に立ち上げた会社である。第12回大会受賞者 牧野 惇氏も現在在籍しており、他にも、キー局CGを多数手がけてきたスタッフ達が所属するクリエイティブ集団である。今回のBS-TBS10周年記念ジングルは、2009年のBS-TBS社名変更に伴ってリニューアルされたジングルが現在のBS-TBSの顔となっていることもあり、同じクリエイター集団に10周年にふさわしい作品をお願いしたいということから、イアリン・ジャパンへの発注につながった。
前回のジングル制作の際は、“大人実感”というキャッチフレーズ、今回は“10周年記念”というお題がありましたが、今回の作品へはどのように反映されていったのでしょか?
(笠島氏)実は当初、3案を用意しました。このうち2つは新規の内容で、残り1つは前回からのジングルを踏襲したものでした。結果として、採用されたのは“おじいさん”と“にゃー”(猫の名前)が登場するものでした。
(牧野氏)現在OAされているものはほぼ、企画提案の内容と合致していまして、“おじいさん”と“にゃー”の歩みを写真で表現するということでした。写真が年代順にあって、“おじいさん”と“にゃー”の影がたどっていく。その影もたどっていくうちに成長していく。最後は現在の“おじいさん”と“にゃー”にいきつく感じです。
(笠島氏)BS-TBSという会社の10周年の歩みと2人のキャラクターの歩みを重ね合わせたかたちです。
今回の作品で注目してもらいたいポイントは?
(牧野氏)写真です。実は、飾っている全ての写真がアニメーションしています。この写真は全て“にゃー”の誕生日写真なんです。15秒という尺の中での横向きのドリーなので、なかなか見にくいとは思いますが、打合せをしているときに、何回も見て楽しめるものにしようという話が出たので、様々な要素を盛り込んでみました。
実は、アニメーション部分を制作しているときに、自分の頭で考えていた速度と時間をアニメーションに落とし込んでいくとまったく違う時間の流れになってしまったことがありまして、画面に出てくる柱の本数を減らしたことがありました。当初は、年代ごとに柱が画面をシャッターする感じの演出を考えていたのですが、これだとあまりにもせわしなくなることがわかりました。結果としては、1本の柱でよかったとおもいました。
前回と今回で異なるポイントというものはあったのでしょうか?
(笠島氏)(作業という意味ですと、)前回は全体のデザインを含めて自分が制作を行っていて、牧野君にはその中で動画のお手伝いをしてもらっていました。今回の10周年記念作品は、内容も含めて牧野君が担当しました。
(牧野氏)そうですね。前回は言われたとおりの作業行えばよかったとか、1コマ当たりの枚数も今回は多く書きましたとかの違いはありましたが・・・、もっとも違うのは、(自分の担当内容となったことで)責任が重くなったことでした。
<一同笑>
(笠島氏)前回は、“大人実感”というものを解釈した結果を、番組の合間合間で表現する穏やかな映像、一枚の絵としての表現でした。今回は“10周年”ということを物語で表現したということでは大きく異なるポイントだったと思います。オリジナルの作品作りなどはされるのでしょうか?また、将来の目標などを教えてください。
(笠島氏)まず、オリジナル作品ですが、イアリン・ジャパンのジングルをまさに制作しているところです。今回は、アニメーションで作っていますが、弊社スタッフの特色を生かした内容を盛り込んでいます。この制作はノウハウの蓄積と共に、ヨーロッパ向けに典型的なジャパニメーション的なディレクションも可能であるということを宣伝することをかねて作っているところです。近々お見せできると思いますよ。
今後の展開についてですが、コマーシャルの仕事をしてきたいと考えていますが、今年は特に、アジアでの仕事をいくつかしていきたいと思っています。
(了)
イアリン・ジャパンは、昨年の設立以来、精力的に活動を行っており、スポーツ、情報、バラエティ、ドラマなどTBSの仕事を数多く手がける他、在京キー局の仕事で幅広く活躍をしています。
彼らの視線は、本社のあるヨーロッパだけでなく、アジア担当という肩書きが現すように既にアジア全域に及んでいました。今後、アジア各地でイアリン・ジャパンの名前が聞こえることを期待しましょう。





